book report

ねたばれを考慮する余地がありません

アンフォーゲタブル /一穂ミチ

刊行順に読もうと思っていたのですが新聞社愛が高まって先に手をつけちゃいました。

アンフォーゲタブル (幻冬舎ルチル文庫)

アンフォーゲタブル (幻冬舎ルチル文庫)

もくじ見て笑ってしまった。別にそんなつもりないのだろうけど、
1.アンフォーゲタブル
2.アンスピーカブル
3.アンタッチャブル
の並びが個人的にツボだった。なんか三段オチみたいで。芸能に疎いのにも関わらず、アンタッチャブルの響きだけであのどでかいドヤ顔思い浮かぶんだもん、それだけその単語にそのイメージが浸透してるんだな。すごいな!!!! 本編と全然関係ないところで感動してしまったわ。

本編はほんと面白かった!シリーズものは、やっぱり既刊キャラが出張ってこそだよね! 密さん待ってたけど ウン マァ彼が出てきてたら余計にややこしくなってただろうから……冬悟さんこれ以上苦しめないで頂きたいので これでよかったって思うことにしました ああでも冬悟さんにとどめをさす密さんを期待しないでもない いやでも

後半ばたばたと駆け足で物語が動いたなと思いました。前半でゆっくりゆっくり焦らすように積み上げて、それを壊して、停滞~から一瞬で修復工事。物語になんら影響してこない停滞期を綴る必要がないせいか、私が十七年の時を感じる間もなくふたりが再会してたような感じ。レビューで消化不良エトセトラ書いてるお姉さまがたも同じところにひっかかったんじゃないかしら。たぶん、off you goでは長い時間をゆっくり綴ってるからてのもあると思うけど。とてもすてきなふたりのお話なので、もう少し後半は回り道しながらゆっくり綴ってくださっても アッ 好きすぎるせいで欲が出た いかんいかん!!!

冬悟さんのキャラクターがとても好きです。良時兄様と同じくらい好き。
ああいう人間と出会いたい。